2021年12月16日木曜日

講習会二日目、互いにありがとうの声

 講習会の二日めはパンバマルカ村のカルロスビセンテアンドラーデ校でした。この学校は2020年3月のコロナ禍直前に教師の努力で週に一度の給食がやっと実現したところでした。給食の実施には継続した保護者の参加が課題で、それをどうするのかが大きな問題のまま学校での授業がなくなってしまったのでした。さらに、今年度になって政府が保護者に希望をとったところ、子どもを学校にやりたいと答えた保護者はたったの25%。これは大きな衝撃でした。コロナへの感染が怖いという親もいるでしょうけれども、問題はもっとありそうです。背景にある貧困や、親の状況、子どもの教育への意識などなどが大きな影響を与えていると考えられます。

この村に先日保健省の副大臣ホスエ・ルアレス氏が来訪しました。子どもの栄養不良が深刻な問題になっている村村に訪れているとのことで、事業校6校の中でもパンバマルカが来訪地となったようでした。右の写真はその時の様子です。先住民の伝統儀式で迎えています。ヘルマンも参加しました。

そのような問題の大きなこの村の学校でJICA事業で講習会が15日水曜日に行われました。

この日は保健省のスタッフも一緒に学校を訪れ、子どもたちの体重や身長測定、貧血検査も行いましたので大変忙しかったのですが、ジョニー先生とマリソル先生の指揮のもと、保護者も子どもたちも整然と行動し、保護者も講習を受け調理体験ができて、みんなでおいしい給食を食べることができました。

2019年、JICA事業が始まる前にこの学校に訪れて、昼食時に何も食べるもののない子どもたちがいることに胸が痛む思いでしたが、今回はみんなが同じ食器で一緒に温かい食事をしていることが大変嬉しいことでした。

今日参加したお母さんたちも給食を作る自信がついたのではないでしょうか。
ソハエのスタッフのジョセリン・コヤゴが後でWhatsAppでつながっている二人の先生にありがとうとメッセージを送っていたのですが、先生方からも喜びに満ちた感謝のメッセージが届いていました。

何よりみんなで食べている子どもたちの姿が輝いています。



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