2024年4月24日水曜日

新しい現地事業責任者ジョセリンの学校訪問

サネの現地カウンターパートのソハエの現地事業責任者は4月からジョセリン・コヤゴになり、栄養士のクリスティーナと一緒に6校を訪問しました。学校訪問の様子をお知らせします。(写真は校長先生と学校菜園を見に行くジョセリン。車の運転も彼女がしています)

現在サネはLUSH助成の学校菜園とその収穫物を使った学校給食への提供の事業を行っています。事業校は6校なのですが、昨年8月に始まった大統領選挙に伴う政権交代のプロセスで長く行政の機能が止まってしまい、事業承認が遅れたこと、治安の悪化で非常事態宣言が出て学校での対面授業が行われなくなってしまったことなどによって、事業は遅れていました。このブログでもそのような中をスタッフが事業校を訪問し、できることをやってきた様子はお伝えしてきましたが、ようやくどの学校でも学校菜園の収穫が見られるようになっています。美しい菜園の様子をお届けします。また、コロナ禍の中で2021年に設置した手洗い場が今もしっかり機能し、子ども達の衛生環境にっ役立っている様子が写真から見ていただけます。

General Antonio Elizarde校(ヘネラル・アントニオ・エリサルデ校)

中心地から車で悪路を1時間半の僻地にある学校です。生徒は3歳から高校生まで255人います。広い農地を持っていますが、荒れていたのがこれだけ回復してきました。レタス、フダンソウ、キャベツ、コリアンダー、人参、長ネギ、そら豆、ビートなどが育っています。週に一度木曜日に食事を提供しています。




Carlos Vicente Andrade校 (カルロス・ビセンテ・アンドラーデ校)

突然始まった教室建設で学校菜園も調理室も資材置き場になってしまったという状況でしたが、やっと工事が終わった様子です。


Rafael Corea校 (ラファエル・コレア校)

狭い校地ですが、ビニールハウスを活用して見事な学校菜園をやっており、給食を毎日だしています。比較的中心地に近いところにある小規模な学校で生徒数は71人。政府が廃校にしようと決めたのに対して保護者と教師たちが協力して抵抗し、学校を存続させたという歴史を持っています。菜園でできているのはレタス、レモラチャ、コリアンダー、ほうれん草、そら豆、大麦などです。






Gustavo Adorfo Vequel校 (グスタボ・アドルフォ・ベッケル校)
この学校は中心地から約1時間上がり、標高3500mという高いところにある貧困地域にある学校です。生徒数は221人、水の供給が困難な地域です。給食は特別な日しか出せていませんが、学校菜園の作物を生徒が家庭に持ち帰っています。ジャガイモ、豆、ビート、レモラチャ、小麦、大麦、メロコ、レタス、キャベツ、カブが育っています。写真は校長室で話し合う校長と栄養士のクリスティーナ。



Luis Humberto Salgado校 ルイス・ウンベルト・サルガド校
中心地から約45分のところにあるとても貧しい地域にある生徒数が197人の学校です。この学校で育っているのは豆、チョチョス、ジャガイモ、レタス、ニンジン、フダンソウ、キャベツなど。特別な日にだけ食事を出しています。




Humberto Fierro校 ウンベルト・フィエロ校
中心地から40分、下の村までバスが通っており、比較的中心地に行きやすい学校です。地域と学校の協力体制ができており、毎日給食を出しています。大きなキャベツが美味しそうですね。









2024年4月16日火曜日

5月2日−5日・田辺農園バナナ販売会

 

恒例の田辺農園バナナ販売会です。1本100円で販売し、全額がエクアドルの子どもたちのためのサネの活動に寄付となります。毎回大好評のため売り切れることもあります。ご予約される方はご一報ください。飯能銀座通り商店街ブックマーク(2日、3日)、所沢市役所7階組合事務所(2日:予約の方のみお渡し)、5日のお散歩マーケット会場(https://kamibun.x0.to/main/main.shtml)にお越しください。






2024年3月27日水曜日

LUSH助成事業 コンポスト作り進む

 政府の非常事態宣言の影響などで遅れていた学校菜園のコンポスト作りが進んでいます。




国土緑化推進機構助成 植林事業完了間近


 昨年10月からの事業期間で行われたアンデスの学校菜園を守る植林事業は、3月いっぱいで終了します。この事業は、次の二つの目的で行われました。絵の交流についてはすでにお知らせした通りです。

(1) 学校菜園を強風と寒さから守り収穫を安定させ、栄養改善のための給食の安定化を図る。

(2) 日エ両国の子ども達が絵画交流を通して自然への認識を深め、自分の住む地域への理解を通した自然保護の態度を育てる。

植林事業では、カヤンベ市ピタナアルト村のルイスウンベルトサルガド校とパンバマルカ村 のカルロスビセンテアンドラデ校で1500本の苗木を生徒、保護者、教師の参加で植えました。両校とも標高が3200mという高い場所に位置しており、植林された場所は強風にさらられることが多く、学校や菜園を守るためには植林が有効です。また両校とも水の供給が不安定でした。ルイスウンベルトサルガド校では、村が共同で使っている貯水池から水をひくためのホースはありますが、学校が使うことができるのは週2回のみであり、乾季には水不足が深刻でした。

カルロスビセンテアンドラデ校でも、灌漑設備が整っていないために雨水に依存しなければならなかった上に、両校とも植林予定地が斜面にあり、土地の貯水能力も低く、乾季には子ども達がペットボトルで水を運んでいました。今回、両校とも雨水を貯めておくタンクをこの事業で設置し、水の安定的供給を図ることができました。
現地は雨不足に悩まされることも多いのですが、現在タンクは有効に機能し、学校の水不足は解消されています。


写真は、両校で先生や子どもたちが植林をしている様子です。
植林も終了したので、木製の素敵な看板がつけられました。国土緑化推進機構の名称とロゴマーク、学校名、SANE、事業期間が入っています。




2024年3月24日日曜日

世界一大きな絵お披露目! at 春まつり


ご挨拶


大きな絵の完成を最初から最後まで見守らせて頂きました。最初は不安もありましたが、子ども達を見ていたら、すぐに不安もなくなりました。自由にのびのびと絵を描く子ども達を見ていたら、この先きっと素敵な未来になるのではないかなと感じました。エクアドルでも子ども達が絵を描きました。サネは国土緑化推進機構様から助成金をいただき植樹を行っています。この活動も環境保護の目的を持っています。この活動に携わらせていただきながら、私達は未来のために何ができるだろうと考えました。こんな小さな取り組みから美しい地球の環境保護や平和につながっていくのかな、と思いました。これからも子ども達と色々取り組んでいきたいです。

 

この活動の主催者、特定非営利活動法人アースアイデンティティプロジェクツの皆様、絵の具や材料費をご支援くださいました飯能市国際交流協会様、ありがとうございました。ご支援・ご協力くださいました、飯能市長様、飯能市教育委員会様、飯能市市民協働推進課のみなさま、この大きな絵を描く場所を提供してくださいました、飯能市総合福祉センター様、お披露目の機会をくださった奥武蔵観光協会様、会場に見に来てくださった皆さん、ありがとうございました。この場をおかりして感謝もうしあげます。


飯能中央公園 春まつり会場にて

事務局 中川友香里

 

 


 

2024年3月20日水曜日

3月23日、飯能市中央公園で世界一大きな絵のお披露目です!

ようやく暖かさが実感できるようになってきましたが、いよいよ日曜日から飯能中央公園(天覧山下、市民会館のお隣)で奥武蔵飯能観光協会主催で春まつりが始まります。桜の開花も近いです。23日と24日には中央公園に設置されたステージでオープンイベントが行われますが、初日23日の午後4時半から世界一大きな絵の紹介をさせていたいただけることになりました!絵を描いた子ども達が当日の発表の準備をしています。春の嵐が心配ではありますが、皆様、ぜひお出かけください。


 

2024年3月17日日曜日

LUSH助成 衛生と栄養 / 適切な衛生習慣、食品衛生、調理器具の使用に関する講習会の実施

大統領選挙などの影響で事業への政府承認が大幅に遅れ、延期になっていた講習会でしたが、ようやく始まりました。ご報告します。

312() ラファエルコレア校

313() カルロスビセンテアンドラーデ校

314() ルイスウンベルトサルガド校

315() ウンベルトフィエロ校

319() ヘネラルアントニオエリサルデ校

320() グスタボアドルフォベッケル校

事業担当栄養士のクリスティーナ・バロハはこの講習会の準備をするために、それぞれの地域で最も作られている伝統的な料理について分析をしました。その上でこれを必要な栄養素を向上させるように改善し、家庭でも料理できるように考えました。 この講習会に参加するのは、カヤンベ市の6校でサネとソハエが行っている、『安全で栄養豊かな学校給食を届ける調理室と学校菜園改善事業』の対象校の保護者です。

<講習会の内容>
08:30 – 08:35 開講の言葉
08:35 - 08:45 事業と講習会の目的の説明  ポスターの配布と調理室への掲示
08:45 - 09:30  調理器具の正しい洗浄と消毒の手順
09:40 – 10:30  ウンベルトフィエロ校とラファエルコレア校(両校は毎日給食を提供しています)の保護者と教師の活動についての紹介
 *主な食材:アマランサス、フルーツ/ホットドリンク、豆、チョチョス、モテ、野菜/塩)
 *健康的で栄養価の高い食事の摂取などの製品、畑の作物の寄付
 *調理用の薪) 
 * 補完的な食事(キッチンの清掃、調理器具の洗浄、食品の配給)
 * 栄養補給のために使用する食品に含まれる栄養素の重要性。
10:40 – 10:50 質問
10:50 - 11:10   アンケート
試食

献立

食材

 

アマランスのコラーダ フルーツ添え(ホットドリンク)

アマランサス

砂糖

ババコ

いちご

パイナップル

黒糖

クローブ

ピーマン

チガルカン

穀物ミックスポタージュ

チョチョス

モテ

ひよこ豆

にんじん

コリアンダー

畑野菜のサラダ

レタス

トマト

レモン


伝統的食材である豆類を中心とした給食のメニュー



















写真は各校の講習会の様子



給食準備の様子



学校菜園