2013年8月29日木曜日

2013年8月14日水曜日

奨学生として一年を経過して

奨学生たちは毎月充実した講座を受講します。この講座は一人ひとりの奨学生たちに大きな影響を与える大切な学びの場です。マリアナの感想を紹介しましょう。

                                                         キト奨学生 マリアナ・ガビラネス

 
今年の奨学生講座で扱われたテーマは、次のようなものでした。
☆「自分」の再認識、
☆自己の尊重・評価、
☆自分の適性の開発、
☆人々へ私が約束すること、
☆思春期とは、
☆青少年のセクシュアリティ、
☆思春期の若者たちの問題点、
☆人間の関係、
☆コミュニケーションとは、
☆他人とのコミュニケーションの取り方、コミュニケーション技術、
☆リーダーシップ、
☆愛情と愛情表現、性に関する神話、避妊法、現代の青少年の性に関する問題、
☆グループ活動の方法論、ゲームと身体活動、
☆初期の社会には若者たちの存在があった、成人中心主義と家父長制、歴史にみる若者たちの先駆的業績、☆現世代の青年が直面する現実。
 
こうした講座は、私の持つたくさんの疑問を明らかにしてくれました。たとえば、人生において私たちは、目標への到達を可能にする道をどう選ぶかを学ばなければなりません。

 私は自分が持っているものを尊重することを学びました。人生はただ一回のものだけれど、私たちはその一瞬一瞬を出来る限りの情熱で生き、達成したいこと、尊重したいもののために闘い、他人を、長所とそれ以上に欠点も含めて知り、好きにならなければ、ということを学びました。私の行動と決定に責任を持つのは私なのです。

2013年8月4日日曜日

卒業生より(2)


カヤンベ奨学生 カロリナ・プラマリン

 近い将来の私の計画は、イバラの北部技術大学で看護学を専攻して勉強を続けることです。私の目標は看護師になることですから。現在までに、全国統一大学入学機構(SNNA)の試験を受け、1000点満点で850点をとっています。よい成績なので、大学の籍を割り当てられるのに問題はないと期待していますが、まだ確実ではありません。

 この割り当てが確認される6月の第3週まで待たなくてはなりません。

 イバラでは姉のサンディとクラウディアと一緒に暮らす予定です。二人とも北部技術大学で勉強中だからです。これから直面するだろう主な問題点と言えば、母から遠く離れるということ(母は仕事の関係でカヤンベで暮らし続けるので)、そして経済上の問題です。

 姉たちと私の唯一の支えが、母からの仕送りだからです。

 卒業を間近に控え、私の中では相反する感慨が生まれています。人生の新たな段階に踏み出すことの高揚感、でも一方では、高校、友人たち、奨学生仲間から別れる悲しさ。もちろん完全に離れてしまうわけではありませんが、これまでと同じではなくなるでしょうから。

☆   ☆   ☆

SANEより:エクアドルでは大学まで学費が無償となりました(ただし国立と一部の私立のみ)。ところが、このことでたくさんの生徒が無償の大学に入学を希望するようになり、入試の選考試験が全国統一で行われるようになりました。また、希望の学部に入るためには良い成績を取らなければなりません。こういたことで、かえって入学が難しくなっています。この試験のための予備校ができるほどで、予備校に行けないと不利になってしまうという状況すら生まれています。SANEの奨学生たちは経済的に予備校にはいけません。そこで、卒業生たちから支援を受けたり、奨学生講座で対策に取り組んでいます。

また、学費は無償ですが、その他に色々経費がかかります。学科によっては専門的な勉強に特別の経費がかかります。卒業生たちは、自分の成績と学部によって異なる経費などを考えながら大学に挑戦しています。

写真左から二人目がカロリナ。奨学生講座で。
 

卒業生より(1)  将来の計画―大学への道


キト奨学生 バネッサ・ムエナラ

 
これまでの人生で、私はさまざまな目標を立ててきました。その一つが、ファッション・デザイナーになる、というものでした。
 
でも、この専門課程をもつ大学は、どこもとても学費がかかるのです。
ですから私は、エクアドル中央大学で多様な言語を学ぶ課程に進むことにしました。両親が準備できる予算の範囲内に収まるからです。
 
一方で、高校で続けてきた専門分野、つまり服飾産業でしばらくの間働いて、定まった収入を得ようとも考えています。そのために国の職業訓練校(SECAP)で婦人服製造を専攻したいと考えています。この専門コースでは衣服に関する色々な事業が実現できますし、収入を得るためにも役立つと思っているからです。
自分の目標を、神の支持と、何よりも私自身の努力によって達成したいです。
 
最後に、こうして無事に人生の最初の節目を迎えることができましたのは、両親と、そして何よりSOJAEの無条件の支援のおかげだったということを申し上げます。経済面だけでなく、私に与えてくれた価値観そして数々の助言。これらのおかげで私は、積極的な姿勢を持った人間になれたのですから。
 
SOJAEとSANEのみなさん、心から、ありがとうございます!

2013年8月1日木曜日

カヤンベにおけるSOJAEの役割              ー地元大学専門家に聞く

サレシアナ大学カヤンベ校はカヤンベで農業や教育など重要な分野でアカデミックな面から貢献をしているだけでなく、人々と共に現場での実践を重ねています。今月の会報では、そこで教員をしているルイスさんにSANEと共に現地で活動するSOJAEについて書いていただきました。
 

サレシアナ工科大学カヤンベ支援センター

二言語による文化間教育課程コーディネーター ルイス・ペニャ

 20年以上にわたってSOJAEは、カヤンベ地方の発展と歩みをともにしてきました。同じように活動してきたNGOは他にもありますが、そのほとんどはSOJAEとは比較にならないほどの豊富な資金と人材を投じてきました。しかしそれらの活動は短期的な効果を狙ったもので、活動の主な目的が、人々の発展とともに歩むことではなく、単に予算と「技術的に優れた仕事をした」ことを正当化することにあったのは明らかだったと感じています。そしてそれは結果として、多くが地域の現実から離れ、住民の利益に乏しく住民の必要に応じていなかったのでした。

 一方、国際協力資源が減少しているという世界の現状を考慮に入れつつ歴史を振り返って見ると、SOJAEは人々への奉仕という支柱を保ったその役割を果たし続けています。人々に寄り添い、人々とともに歩む、人々の持つ能力と可能性を認め評価し、彼らから学び、彼らの社会・文化的な必要に応じた活動を活性化しているのです。その例の一つが、“栄養改善事業(学校菜園事業)”です。この事業は、外部の視点によって、つまり技術官僚的な観点から、「無知な人々」に恩恵を与える「知識層」の立場から生まれたものではなく、アンデスの女たち・男たちの現実から生まれたものでした。常に母なる大地を身近に感じ、深い緊密なつながりをもつという彼らの方法から。

 この事業が始まった時、次のようなビジョンが掲げられました。それは、農村部コミュニティの子どもが、菜園事業を通じて、農業関連の分野(生産技術)でも、数学、言語、(自然)応用科学、そして社会研究(社会環境)など知識の分野でも、様々な側面を学ぶこと」というものでした(「再生産型菜園事業(開始時事業名)」SOJAEカヤンベ2003より)。このビジョンのもとでは、菜園での経験は、人々に二つの可能性をもたらすと期待されます。(1)有意義な知識を身につけること、(2)自分たちの環境と日常生活に役立つスキルと能力を伸ばすことです。(SOJAEカヤンベ支部秘書:ダーウィン・バスコネス2011より
 

 SOJAEの役割は、「組織として名を成すこと」をめざすのではなく、人々の困っていることを身近にとらえ、自らの能力と資源を総動員して、よりよい生活をめざすもう一つの道にかかわっていくというその特質において傑出しているのです。

長い間のご協力ありがとうございました。               7人の奨学生が卒業します。


卒業生への祝辞 そして謝辞

SOJAE代表 ホセ・ムリエル

 若者たちを支援する私たちの活動は、また新たな一年の区切りを迎えました。今年は7人の奨学生が卒業します。エベリン・クアランバネッサ・ムエナラミルトン・チュシンダビド・プロアニョマガリ・キシュペカロリナ・プラマリンフェルナンダ・ハラミジョです。
 私たちは彼らとさまざまな経験をともにしてきました。

 まだ目標の全てを達成したわけではありませんが、その一つを今確実に手中にした彼らに、それぞれにふさわしい成功を祈りたい気持ちでいっぱいです。彼らはプロフェッショナルとなり、彼らを必要とする人々を支えられるようにならなければなりません。私たちがこれまで彼らを支えてきたように!

 この機会に、パドリーノ、マドリーナそしてSOJAEへの協力を惜しまなかった、日本、キト、カヤンベの、全ての人々に感謝したいです。皆さんこそが、よりよい国をつくろうと常に努力する私たちの活動の根本を支えているのです。ありがとうございました!

 奨学生たちが卒業する度に、私たちは感謝と反省の念を新たにします。高校卒業という目標達成に援助を惜しまない全ての人々に対する感謝の気持ち。そして、私たちは充分なものを与えてきたかという反省。奨学生たちへの毎月の講座を行い若者たちに寄り添う中で私たちが提供してきたものは、卒業生たちが将来良き市民として、この祖国をよくするために貢献するのに、充分だっただろうか・・・と。その感謝と反省は新たな力となって新しい年度へと向かいます!